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つらい症状を引き起こす花粉!植物の種類と飛散時期を把握し花粉症に備えよう

2019.03.18

花粉症は春先のイメージですが、実は夏や秋にも症状が現れる人もいることをご存知ですか。花粉症の原因となる植物はスギやヒノキだけではありません。

ここでは、花粉症を引き起こす植物の種類や、それぞれの花粉が飛ぶ時期をご紹介します。さらに、一般の方々に花粉症に関するアンケート調査を実施したので、日頃皆さんがどんな花粉症対策を行なっているのか参考にしてみましょう。

花粉症の種類について

厚生労働省の調査結果によると日本人の約25%、つまり4人に1人は花粉症だという結果が出ています。※1
数値を見ると、相当多くの方が花粉症に悩まされているという事実がわかりますが、花粉症の定義についてはあまり知られていないものです。そもそも花粉症とは、どんな病気なのでしょうか。

花粉症の症状と種類

花粉症の症状と種類

花粉症とは、スギやヒノキなどの植物から出る花粉に対し、人間の体がアレルギー反応を起こすことを言いい、主な症状としては、くしゃみや鼻水、目のかゆみなどが挙げられます。

花粉症は花粉の多い季節に発症することから季節性アレルギー性鼻炎とも呼ばれ、日本で花粉症を引き起こすとされる植物(アレルゲン)の数は、約60種類。植物によって生育場所や花粉の飛散時期が異なるため、花粉症の症状が出る場所や時期もさまざまですが、代表的な植物は以下のようなものです。

・スギ
・ヒノキ
・カモガヤ
・ブタクサ
・シラカバ(シラカンバ)
・ヨモギ
・カナムグラ

花粉症のルーツとは?

日本の花粉症患者は増加傾向にあり、花粉症が社会問題レベルで騒がれるようになったのはここ30〜40年のことです。戦後日本では伐採された森林を取り戻そうと、スギが植樹されました。スギは樹齢30年前後から花粉の飛散を活発化させるため、戦後である1950年代に植えたスギは1980年代に花粉を大量に飛ばします。そのため、日本では1970年代後半からスギ花粉による花粉症患者が急増し始め、それ以降多くの日本人が毎年花粉症に悩まされるようになりました。

スギ花粉による花粉症は日本の国民病ともいわれていますが、実は花粉によるアレルギー症状が確認されたのはイギリスです。19世紀初頭、農民が牧草を刈り取るときにのどの痛みやかゆみ、くしゃみ、鼻水などの症状を訴えました。当時は学者のBostock氏によって「枯草熱」と発表されましたが、後に「花粉症」と呼ばれるようになりました。

この時の原因はイネ科の植物であるカモガヤでした。これは産業革命以前にオーク材を大量に切り出し、森林が減少したところを牧草地としたからです。牧草地にカモガヤが大量に繁殖することで、アレルゲンである花粉が多く飛散し、花粉症患者の増加につながったと言われています。※2

アレルギー症状の原因となる植物と季節

雪が溶けて暖かい気候になってくると、花粉症の症状が出始めるという方は多いでしょう。では、花粉症が辛い時期とは、いつからいつまでなのでしょうか。前述した通り、花粉症に悩まされる時期は、アレルゲンとなる花粉の飛散時期に応じて変わります。関東における代表的なアレルゲンとされる植物の花粉飛散時期は、以下のとおりです。

・スギ2~4月
・ヒノキ4〜5月
・カモガヤ:6~8月
・ブタクサ:8〜10月
・シラカバ(シラカンバ):4〜6月
・ヨモギ:8~9月
・カナムグラ:8~9月

スギ花粉は、雪が溶けて少し暖かくなってくるとすぐに飛散し、ヒノキ花粉は、スギよりも遅れて増加。カモガヤなどイネ科の植物やシラカバなどの花粉は、さらに後から増加する傾向にあります。キク科であるブタクサは、ほかの植物とは異なり、夏に花粉症の症状が出るのが特徴です。

これら植物ごとの花粉飛散時期を把握するとともに、住んでいる地域の花粉情報を把握することも重要なことです。花粉量が増える時期が事前にわかっていれば花粉症対策を前もって行えるので、毎年花粉症に悩まされている人は、日本気象協会が1990年から毎年発表している花粉飛散予測や地域ごとの花粉量を計測している機関による情報を確認しておきましょう。

花粉症対策!症状を抑えるためには

花粉症対策!症状を抑えるためには

そもそも辛い症状が続く花粉症を緩和する方法はあるのでしょうか。アサヒグループでは全国の20歳以上の男女2014人を対象に花粉症に関するアンケート調査を行いました。※3

第1位 手洗いうがい 

「実施している花粉症予防や対策は」という質問に対し、49.2%が「外出後は手洗い・うがいをする」と回答。その他の予防や対策は以下の通りです。

第2位 外出時はマスクを着用する(41.3%)
第3位 目薬・点眼をさしている(38.5%)
第4位 何もしていない(22.9%)
第5位 効果のあると言われている食品を食べる(20.9%)

基本的な対策を試みる人が多くいる一方、4位に「何もしていない」という声も22.9%を占めました。しかしながら「何もしていない」と回答した人の「花粉症の症状」をクロス集計で具体的に見てみると、「今まで花粉症にかかったことがない」という人が最も多く86.3%でした。当然のことながら、花粉症未経験者は予防に積極的でないことがわかります。

花粉症予防や対策また、花粉症患者1109人に実施したアンケートでは、実際に病院で予防や治療を受けている人はわずか3割程度しかいませんでした。花粉症患者の中には、仕事や育児が大変で病院へいけない方や、そもそも病院に行くのが面倒だという方も多いことでしょう。やはり自分で症状を抑えることができればそれに越したことはありませんよね。

アサヒグループでは、長年「乳酸菌」に秘められた力に着目して研究を進め、「L-92乳酸菌」が花粉症の症状緩和への有効性があることを明らかにしました。最後に、アサヒグループの研究の一端をご紹介します。

L-92乳酸菌が花粉症の症状を緩和することを確認

花粉症などのアレルギーをもっている人の免疫細胞では、Th1細胞とTh2細胞のバランスが崩れ、Th2細胞が優位(過剰)になっていると言われています。L-92乳酸菌は、これまでのアサヒグループ研究の中で、特に人間の免疫機能に作用するとして選抜された有用な乳酸菌です。その働きは、Th1細胞を活性化させTh2細胞とのバランスを正常化することで、アレルギー症状を緩和すると考えられます。

実際に、スギ花粉のシーズンにスギ花粉症の方23名に協力を得て実験を行いました。「L-92乳酸菌を含む飲料」を飲む方と「L-92乳酸菌を含まない飲料」を飲む方の2つのグループに分け、1日2本(100ml/本)ずつ6週間飲んで頂き、アレルギー症状に関する日記を記録してもらったところ、「L-92乳酸菌を含む飲料」を飲んだグループでは、目の症状が改善し、医薬品の使用頻度も減少しました。※4

今回は花粉症の症状を緩和させたとしてL-92乳酸菌をご紹介しましたが、その他にも日頃から自分で対策を行うことは大切です。しかし、特に症状がひどい方は、自分で何とかしようとはせずにまずは専門の病院で診てもらうようにしてください。ときには処方薬を服用することも必要です。

まとめ

花粉症は、アレルゲンとなる植物の種類によって辛い時期が異なります。自分のアレルゲンである植物を把握し、その植物が多くの花粉を飛散する前に花粉症対策を行ってくださいね。花粉症の症状を抑えることができれば、毎日の生活を気持ちよく送れますね。

※1 厚生労働省 「的確な花粉症の治療のために」
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10900000-Kenkoukyoku/0000077514.pdf

※2 「花粉症」日英中比較考現学
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jibi1954/45/6Supplement2/45_690/_pdf

※3 アサヒグループホールディングス(株)調べ 調査期間:2016年2月10日~2月16日、調査対象:全国20歳以上の男女、有効回答数:2104人
https://www.asahigroup-holdings.com/company/research/hapiken/maian/201602/00580/

※4 技術情報誌キンズ
https://rd.asahigroup-holdings.com/research/enjoy/kins/pdf/vol16.pdf

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