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発酵乳や乳酸菌を摂ると、乳酸や酢酸が産生され、腸内を酸性の環境にします。 そのため、有害(悪玉)菌が定着しにくく、善玉菌が優勢になり、腸内環境が よくなります。善玉菌が増えると、次のようなよい働きをします。
1. |
悪玉菌の力を弱める |
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食べ物の消化・吸収の促進 |
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ビタミンB群を中心としたビタミンの合成、免疫力を強化する |
4. |
病気に対する抵抗力をつける働きをする |
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乳酸菌は発酵中に乳に含まれているたんぱく質を分解し、一部は発酵に利用され、残りはアミノ酸やペプチド(アミノ酸が2つ以上結びついたもの)として発酵乳中に残ります。また、乳酸菌が発酵で作り出した乳酸がカルシウムと結合し、カルシウムの吸収率をよくします。 |
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1. |
乳糖は発酵中に乳酸に変化して減少する。 |
2. |
乳酸菌の乳糖分解酵素が腸内で乳糖を分解する。 |
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このため、乳糖を分解するための消化酵素の分泌が少ない人は、発酵乳をとることで、乳糖不耐症に悩まされることが少なくなります。 |
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乳酸菌で発酵すると乳酸が作り出されるため乳中のペーハー(pH)が酸性に傾き、酸味が増します。また、乳酸菌は抗菌物質である「バクテリオシン」を作り出します。この酸味の強さと抗菌物質により、食べ物を腐らせる腐敗菌が抑制され保存力が高まります。
乳酸菌飲料やヨーグルトのおいしい風味は、発酵によって生まれます。たとえば、「カルピス」は「カルピス菌」という乳酸菌と酵母を発酵させて「カルピス酸乳」ができあがります。それを熟成し、砂糖などを加えて2次発酵することで、酵母が活発に働き、「カルピス」独特の香りや風味が生まれます。 |
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動物にもヒトと同じように腸内菌叢があります。乳酸菌を投与することにより、腸内の有用菌が増加して、腸内菌叢の改善、体重の増加、飼料効率が良くなり、健康な家畜が育ちます。
有害菌が少ない腸内菌叢になると、サルモネラ菌、キャンピロバクターなどの有害菌が腸内で産生する腐敗産物の量が減少し、肉の臭みを減らすことができます。さらに、抗生物質の使用を減らすことができ、より安全・安心で美味しい肉を生産することができます。 |
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花粉症・アレルギー作用にもいい? |
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