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デザインで知る「めぐる嗜好品」

2020.10.01

デザインで知る「めぐる嗜好品」

日々の楽しみに欠かせない嗜好品。それらをつくる際、様々な「副産物」が生まれます。近年、地球環境への配慮の観点から、副産物を廃棄せず、さらに活用するための技術開発が世界中で行われています。

今、アサヒグループが注力している副産物活用の一つに、コーヒーを製造した後に残る「コーヒー粕」の利用があります。これまでも肥料や、バイオマスエネルギーへの活用を進めてきましたが、さらなる有効利用に向けた研究を関西大学発ベンチャーの株式会社KUREiと共同で取り組んできました。

 

KUREi社は、コーヒー粕に氷の結晶形成を妨げる働きがあることを発見。その性質を利用した農作物の霜害*防止剤〈フロストバスター〉をアサヒグループの技術で新たに開発しました。

実際に使用した農家の方からは、たしかに霜害が抑制された、農産物が原料なので安心して使える、といった声が寄せられています。生産者の所得低下や離農者の発生など、農業の持続性に影響を与えてきた霜害。〈フロストバスター〉を霜害に悩む農家の方々へ確実に提供することで、農業分野の課題解決に貢献していきます。


一つの嗜好品から生まれる副産物が、巡り巡って新しい効果を生み出すという明るい循環。これからも研究開発を通して、サステナブルな循環型社会の実現を目指します。

商品紹介

〈フロストバスター〉
低温予報の前日、500 倍に希釈したエキスを農作物に散布して使用。 エキスが花芽を覆い、守ることで霜害*を抑制します (2021年1月販売見込み)

*霜害…明け方の急激な気温低下で発生した霜によって、花芽の細胞が部分的に破壊され、農作物の収穫が減少する被害

関連リンク

■リリース

コーヒーの副産物を有効活用し、農作物の凍霜害とうそうがいを抑止・低減~関西大学発ベンチャーKUREiカレイ社と提携し、共同で事業化を推進~
https://www.asahigroup-holdings.com/pressroom/2019/0322.html

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