「ビール酵母細胞壁」とは
ビール酵母は、栄養分やうまみ成分を含んだ中心部分と、それを殻のように覆う「ビール酵母細胞壁」で構成されています。「ビール酵母細胞壁」には植物の生育に役立つ有用成分が含まれていますが、不溶性のためそのままでは活用できません。そこで、「ビール酵母細胞壁」の有用成分を植物が効率よく吸収できるように、アサヒグループの独自技術(※)で加工処理し、農業資材(肥料)として活用できるようにしました。
※特許第4931388号、特許第5555818号、特許第5715044号(2016年12月現在)
研究のはじまり
ビール作りに欠かせないもの、それは水、麦芽、ホップ、そして「ビール酵母」です。ビールづくりの役目を終えて取り除かれた「ビール酵母」には麦汁の栄養分がたくさん含まれています。アサヒグループでは、その栄養分に着目し、副産物の「ビール酵母」を胃腸・栄養補給薬「エビオス錠」や調味料として活用したり、飼料にまぜて家畜の健康に役立ててきました。そして更なる価値を探求し、植物に有用な成分(β-グルカン)を多く含む「ビール酵母細胞壁」の活用に向けた研究を開始しました。
主な研究成果
植物の根の成長を促す・植物中の免疫物質を増やす