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初めての離乳食はどう与えればいいの?離乳食の進め方の基本と離乳食初期のレシピを紹介

2019.03.18

初めての育児を経験するお母さんお父さんにとって、赤ちゃんが元気で健やかにすくすくと成長してくれることが何よりの願いではないでしょうか。そう強く願うが故に、これから始まる育児に不安を抱えている方は多いはずです。そこで、離乳食初期の進め方と、与え方のポイントについて紹介していきます。離乳食初期のレシピも紹介するのでぜひ活用してみてください。

離乳食とは

離乳食とは

一言で離乳食とは言っても、生後の月齢に合わせて与える離乳食の内容は異なり、注意しなければいけないことも多くあります。赤ちゃんの成長に合わせて適した離乳食を与えることができるよう、まずは離乳食を与え始める前に基本的な知識を身に付けておきましょう。

離乳食の役割とは?

私たち人間が生きていく上で最も重要な「食事」。生後数か月の赤ちゃんというのは歯やあごの筋肉が発達しておらず母乳や育児用ミルクを飲むことしかできないため、すぐには私たちと同じような大人の食事は摂れません。そのため、母乳や育児用ミルクといった乳汁栄養から幼児食へと徐々に移行していく必要があります。この移行過程のことを離乳といい、そのときに与える食事が離乳食です。

離乳食の役割は、単に母乳や育児用ミルクでは補えない栄養を摂るためだけではありません。赤ちゃんの健やかな成長のために、味覚を養ったり、食べることの楽しさを伝える上で離乳食はとても重要な役割を担っているのです。

離乳食の進め方の基本

離乳食の進め方の基本

離乳食は、生後の月齢によって大きく4段階に分けられます。生後5~6か月が「離乳食初期」、生後7~8か月が「離乳食中期」、生後9~11か月が「離乳食後期」、そして生後12~18ヶ月が「離乳食完了期」です。それでは各段階における離乳食の進め方について詳しく見ていきましょう。

①離乳食初期
離乳の開始とも言える離乳食初期はゴックン期とも呼ばれ、なめらかにすりつぶした状態のものを食べさせることからはじめます。生後5~6か月頃が適当で、発達の目安としては、首のすわりがしっかりしている、支えてあげると座れる、食べものに興味を示す、スプーンなどを入れても舌で押し出すことが少なくなる(哺乳反射の減弱)などがあげられます。赤ちゃんの成長によって多少前後はするものの、これらを目安にしながら離乳食を与え始めましょう。

離乳食初期の期間は子供の様子を見ながら、1日1回の食事からはじめます。はじめは慣れない食事にびっくりしてうまく食べてくれないかもしれませんが、そのような時は無理やり離乳食を食べさせずに少しずつ慣らしていきましょう。

まずは、アレルギーの心配の少ない、なめらかにすりつぶしたおかゆを与えることからはじめてください。新しい食品を始める時には一さじずつ与え、子どもの様子をみながら量を増やしていきます。慣れてきたら野菜や果物、さらに慣れたら豆腐や白身魚など、種類を増やしていくとよいでしょう。このとき、食材はしっかりとすり潰し、魚類は骨をしっかり取り除くことも忘れてはいけません。また、はちみつは神経麻痺の症状を引き起こす恐れのある乳児ボツリヌス症の原因となるため満1歳までは使わないようにしてください。

②離乳食中期
舌を上手に使いモグモグと食べられるようになることから、モグモグ期とも呼ばれる離乳食中期。生後7~8か月にあたるこの期間は、1日2回食に増やし、食事のリズムをつくってあげましょう。離乳食中期では食べ物の固さを舌でつぶせるぐらいの固さに調節してあげてください。もし、便の中に野菜がそのまま出てきても、下痢便でなければあげるのを中止する必要はありません。月齢が進み消化・吸収力がつくと、そのまま出てくることは減ってきます。

離乳食中期についてもっと詳しく知りたい方は本サイトの記事「離乳食中期の進め方とは?簡単につくる方法やレシピも紹介」をチェックしてみてください。

③離乳食後期
生後9~11か月になると食事回数が3回に増える離乳食後期。カミカミ期とも呼ばれるこの時期は、食への関心も高まり手づかみで食べようとします。味覚も発達するため食事回数だけでなく与える離乳食のバリエーションも考えていく必要があり、毎日の献立に悩むお母さんお父さんも多いのはないでしょうか。アサヒグループでは、赤ちゃんの健やかな成長を考え、栄養面と品質に配慮した多くのベビーフード商品を販売しています。ベビーフードを活用すれば調理の時短にもなりますし、ちょっと遠くへ家族でお出かけする際やお仕事で忙しいときのために常備しておくと便利です。

離乳食後期は、食べる楽しさを伝えるための大切な期間なので、できる限りお母さんお父さんも一緒になって楽しく食事ができる環境を作ってあげられるようにしましょう。

④離乳食完了期
離乳食完了期は、離乳食の仕上げとなる時期で、生後12か月~18か月にあたります。パクパク期とも呼ばれ、エネルギーや栄養素のほとんどを食べ物から摂れるようになるこの時期は、歯ぐきでかめる固さのものを食べさせることができるようになり、大人の食事を利用すれば献立に変化をつけることもできます。

いよいよ離乳食を卒業するときが目前に迫っていますが、いきなり大人と同じような味付けの濃い食事は与えないように心がけてくださいね。味付けに入る前に、赤ちゃん用は別皿に取り分け薄味にしてあげてください。

離乳食初期のレシピ紹介

離乳食初期のレシピ紹介

離乳食初期の食事は前述したとおり、なめらかにすりつぶしペースト状にして与えることが大切です。赤ちゃんにどんな食材を与えてよいのか不安な方は、アサヒグループが各段階における「離乳食の食材チェックリスト」をHPで公開しているので、食材チェックリストを参考にしながら離乳食づくりをはじめてみてください。※1
それでは離乳食初期のレシピをいくつかご紹介します。

バリエーション豊富なおかゆ

離乳食初期において、まず作り方を覚えておきたいのはおかゆです。おかゆにちょっとした工夫を施すことで、そのままでは食べさせられない野菜などの食材も一緒に摂ることができます。

離乳食のスタートでは10倍がゆが基本です。10倍がゆはその名の通り、お米の量に対して10倍の水を使用します。お鍋で炊くだけで出来上がりますが、炊飯器を使えば、大人用のご飯と一緒に10倍がゆをつくることもできるので便利です。出来上がった10倍がゆに、骨を取り除いた焼き魚の白身を細かくすりつぶして混ぜたり、野菜やコーンスープを使用することで、簡単に味にアクセントをつけることができます。

ベビーミストロネーゼ

材料は、じゃがいも、キャベツ、にんじん、トマト、白身魚、です。まず、キャベツとにんじんはやわらかくなるまでゆで、みじん切りにし、じゃがいもはやわらかくなるまでゆでた後にすり鉢でよくすりつぶします。このとき、野菜のゆで汁は捨てずにとっておきましょう。次に、トマトは湯むきして種を取りみじん切りに。白身魚は火が通るまでゆでて皮と骨を取り除き、細かくほぐします。最後は、とっておいた野菜のゆで汁に調理した各具材を入れ塩で薄く調味し、お鍋でひと煮立ちさせれば出来上がりです。一度にたくさんの野菜が摂れることから、多くの栄養を必要とする赤ちゃんにぴったりなレシピですよ。

まとめ

今まで育児の経験がない方にとって、不安のひとつにあげられる離乳食の進め方。離乳は赤ちゃんの成長にとってとても重要な過程です。今後のステップを事前に把握しておけば、赤ちゃんの成長に合わせ適した離乳食を与えることができます。離乳食を通じて、赤ちゃんに食べることの楽しさを感じてもらえるよう明るい食卓を囲んであげましょう。そして、お母さんお父さん自身も育児を楽しんでくださいね。

※1 離乳食の食材チェックリスト
https://community.wakodo.co.jp/community/babyfood/checklist/

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